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absolute zero

DRRR!!、タイバニに首っ丈な小説ブログ

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毎日テスト週間

200~250文字の記述を七問暗記?ムリポ!だった卯月です。
結局自由選択で4問しか出ませんでした。
あんだけ苦労したんだからいっそ出せよって思ったけど、実際出されてたら単位が無くなっていたと思うので…
まぁ、ラッキーだと思うことにしました。多分、多分大丈夫!!



だというのに携帯と仲良しこよしだった私、何故小説を打ってるし!
最近デュラにしか手を付けて無いんだが…どうしよう、携帯の保存フォルダが臨帝で埋まっている…っ!!
しかし、途中で打ちたいことがわからなくなるのは相変わらずです。次は甘い話が書きたい、ね…!


お題から抜粋、原文まんまで『愛に飢えた悪魔の子』
…子って歳じゃねーだろう。


 








「俺はこんなにも人間を愛しているのに、」
「どうして人間は俺を愛してくれないんだろう」

こんな夜中に人を呼び付けておいて放置していた臨也さんが、ふと思い付いた様に呟く。
僕は勝手に入れたお茶を啜りながら顔を上げた。
どうしてだと思う?と首を傾げて訊ねた臨也さんが僕を見た。心底不思議そうに聞くもんだから、
逆に此方が不思議だ(原因が解らないのかな、本当に)
はっきりと物を言うのが信条だが、本当に解ってないみたいだから取り敢えずは
誤魔化してみることにする。

「臨也さん信者の方がいっぱいいるじゃないですか」
「あれはだめ。あいつらが愛してるのは『すがる行為』だから」

あれはあれで滑稽だから楽しいけどね、等と悪趣味な事を言いながら意地の悪い笑みを浮かべた。
そんな事まで解っていて、どうしてそんな事を聞くのだろう。解ってて、
ただ単にからかおうとしてるだけなのか。

「因みに、臨也さんは今日一日で何をしましたか?」
「今日?」

どうせ今日も録でもない趣味の延長線にある仕事に勤しんでいたのだろうから、
参考までに訊ねてみれば「別に特別楽しいことはしてないけど、」と宣った後、
暫く考え込む(この人、頭おかしいんじゃないかな)

「朝、情報売りながらネットで広がりそうな噂をでっち上げて流してあげて、」
「昼は家出少女に家へ戻りたくなるような出来事を体験させてあげて、」
「夜は自殺願望者に死んだところで無意味だって教えてあげたよ?」

爽やかな笑みを湛えたままで割とえげつない事を述べて再び首を傾げた臨也さんに対して
思わず閉口してしまう。不覚にも今日一日、彼に関わってしまった人に
心の底から同情してしまった(…自分も同情対象になっちゃうや)(否、被害は被ってない、かな?)
想像を絶する悪趣味さに最低、の一言も言う気が起きなくなってくる。
下手すると人の一生を左右しているかもしれないというのに、
寧ろ恨まれてなんぼの事しかしてないじゃないか。実に残念な事だが、
臨也さんの愛は歪みすぎて人間が理解出来る愛とはかけ離れたモノになってしまったらしい。

「愛は与えただけ返ってくるなんて嘘だよねー、返ってきたことないし」
「普通は還元されるんですよ、普通は」
「…何で二回言ったの?」
「大事な事だからです」
「酷いな、まるで俺が普通じゃないみたいな言い方してさ、」

臨也さんはまるで自分が普通であると言いたげに、僕の言葉に対してケラケラと大笑いを始めた。
どうやら僕と臨也さんの普通の定義は相違があるらしい。
一頻り笑って落ち着いたのか、急に笑うのを止めた臨也さんが緩慢な動きで
僕の方を向いた(よく直ぐに笑うのを止められるよなぁ…)
紅を溶かした切れ長の瞳がほんの少しだけ寂しさの色を見せた気がしたが、
目を凝らした時には何時もの人を喰ったような笑みに戻っていた(…気のせい?)

そして、人をからかうような、試すような口調で「帝人君、」と臨也さんが僕を呼んだ。


「俺は帝人君を愛してるよ」
「だから、」
「帝人君も、俺を愛してくれる?」


愛して無かったら貴方みたいな酷い人には関わりませんよ、とか口に出そうとして思い止まる。
今、臨也さんは「愛してる?」ではなく「愛してくれる?」と訊いた気がする。
今の言い方じゃあ、僕が臨也さんをまだ何とも思ってない、みたいな(あー、そっか)

臨也さんは人間が理解出来ない愛し方をする。
それは即ち人間の愛し方では臨也さんは愛と理解してくれないのだ。

何だか無性に悲しくなった僕は、それをおくびにも出さずに只、
にっこりと微笑んだ(本当は泣きたい、けど)


「残念ですが、僕では臨也さんの愛は返せませんね」


僕の言葉に、ほんの僅かだが臨也さんが傷付き哀しむような表情を見せる。

僕の愛を還元出来ない臨也さんに僕があげられる『あい』はあと一つ。



「あぁ、可想な臨也さん」
















(僕が貴方に示せるのは最大限のだけ)



10.7.28



 

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