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absolute zero

DRRR!!、タイバニに首っ丈な小説ブログ

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女子大生のカラオケってこんなんだったけ…

きよしのズンドコ節→与作→津軽海峡冬景色、一体何年代のカラオケ風景だとツッコみたい、卯月です。
その直後、私が巫女みこナースを友達と大熱唱したなんて口が裂けても言えなry
楽しかったのでよしとします。しかしほんと私は歌が歌えない…(^p^)


小説と上記の話は全く関係ありませんのであしからず。
弱った臨也が書きたk…あれ、似たような話を前にも書いたような気がするが気のせいだと思う事にしました。




 






新宿某所に存在し、数多ある事務所の内の一つにて。
裏社会では言わずもがな、一般人の間でも割かし有名な情報屋である俺、折原臨也は
とある悩みを抱えていた。
 
久々に徹夜続きで、漸く仕事が片付いた俺は、もう色々と限界だった。疲労が蓄積している所為で身体は重く、
頭も思うように回らない。完全に疲れきっていた(今、シズちゃんに会ったら確実にトドメを刺されるな、俺)
徹夜で蓄積した疲労ならば寝れば解決。そう考えた俺は着の身着のままの状態で寝室まで行き、
シングルにしては大きめのベッドへ倒れ込む。柔らかなシーツに体を沈め、
瞳を閉じてずっと感じていた眠気に身を委ねた(まだ夕方だけど、)(もう今日はどうでもいい)
 
はず、だった。
 
そのままの状態で小一時間。閉じているのも困難になってきた瞳をぱちりと開いた俺は、
寝返りを打って俯せになる。日が落ちたのか、それともただ単にシーツに顔を埋めたからか視界は暗い。
疲れきっている身体はもう起き上がる事すら億劫らしく、頭を上げる気力も無い。眠い、のに眠れない。
仮に眠れたとしても確実に夢見が悪そうだった(飛び起きる羽目になりそう)(やだなぁ、これ以上疲れたくない)
俯せの状態に圧迫されて微かに苦しさを感じているからか定かではないが、
何と無く収まりが悪くて再び寝返りを打ち横になる。
シーツ以外の物を映すようになった視界にぼんやりと灯るランプの明かりが飛び込んできた。
転倒防止のごく僅かな明かりなのだが、今の俺には眩しすぎる。
暗闇が恋しくてスイッチを探すように右手をふらつかせた。サイドテーブルまで辿り着いた所で、
指先にこつりと何かがぶつかる。
常より思考の鈍い俺の頭はランプの傍に置いてあった物は何だったか無意識に模索した。
答えが出るのは早かった(だって何時も置いといてる物だったし)
つるりとした表面のそれを手繰り寄せて開く。
 
『いますぐきて』
 
件名無し、本文変換無し一行のメールを覚束無い動作で作成して、
選ぶことに慣れたアドレスを貼り付けて送信ボタンを押した。
送ってからふと思う。前置きも説明も無いメールに彼は何を思うだろう。
随分と強かになってしまった彼なら悪ふざけと取るかもしれない。そもそも気付いてくれないかもしれない。
これで来てくれなかったら虚しいなぁ、なんて。一向に眠れない所為か我ながららしくない考えを抱いた。
 
 
 







相変わらず眠れない俺の耳がかち、と鍵の開く音を拾う。疲労で感覚も鈍っているのか、
確かに聞こえた筈の音も何処か遠くに感じた。
確認するのも面倒くさい。首すらも動かさず、シーツに顔を押し付けたまま聴覚だけを研ぎ澄ませれば、
鍵を開けた人物は廊下を通り仕事部屋に直行したようだ。俺がいる寝室の前を素通りしていった。
これで歩き回ってる人物がシズちゃんとか恨みを買ってる奴だったら完璧に寝首を掻かれるなとか思ったが、
殺しに来るなら極力音を消すだろうし、シズちゃんがこんな軽い足音を出せる筈が無いし
先ず扉を蹴破るなりしている(こんなパタパタいう足音がシズちゃんだったら逆に大笑いしてやる)
(…その前に何か飛んできそうだけど)
そんなくだらない事を考えている間に仕事部屋に誰も居なかったからか、足音が再び廊下に戻ってきた。
全く迷いの無い足取りで寝室の前までやってきた人物は静かに扉を開けて「お邪魔、してます…」と
蚊の鳴くような声で断りを入れる。余りにも律儀すぎる行動に、思わず噴き出し掛けた(頬が弛んだだけだった)
 
「…寝てる、んだよね?」
 
確認するみたいに呟いた彼が恐る恐る近付いてくる。
声に反応もせずベッドに顔から突っ伏して微動だにしない俺は、
彼からすると熟睡若しくは気絶しているように見えるだろう。
俺自身、こんな格好の奴がいたら寝てるか死んでるかの二択で悩んでると思う。
しかし、残念ながら眠っておらず大分参っているが意識も保っている俺は
手の届く距離まで近付いてきた彼の腕を掴むと、
そのまま有無を言わさずにベッドへ引き摺り込んだ(あ、ちょっとホラーっぽい)
 
「わ、あぁぁっ!?」
「…みかどくん」
 
悲鳴を上げながら側に倒れ込んだ帝人君を、俺は最後の気力を振り絞って抱き寄せた。
小さな体は収まりが良く、暖かい。顎を擽る柔らかな髪が気持ち良いし、石鹸の香りに安堵を覚えた。
 
「いざやさっ、」
「ごめん…寝かせて、限…界…」
 
酷く狼狽えていた帝人君を更にきつく抱き締めて、絞り出すように謝罪を述べた途端に大人しくなった。
先程までの眠れ無さは何処へやら、うとうとと微睡み始めた俺の背中に腕が回される。
その手が緩やかに背中を擦るのが気持ち良く、俺の眠気を更に助長させた。
 
「……文句は臨也さんが起きてから言うことにしますから」
 
声が遠い。帝人君が何か言っているが、もう理解が追い付かない。
けれど彼の高めの声は耳に心地良いなぁと何と無く思った。
 
 


おやすみなさい、と小さく呟かれたのを最後に俺は意識を手離した。
 
 
 
 
 
 
 





 
 
(眠れないから呼んだって…僕は抱き枕じゃないんですよ!?)
(だ、だって帝人君抱き締めて寝るとホント良く眠れるんだよ!)
(………じゃあ逆に僕が眠れない時は臨也さん来てくれますか)
(っ! 行く、行くから!)

 


11.05.19

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comment

無題

  • あき 
  • 2011/05/20(金) 21:03
  • edit

なんというか臨也が可愛すぎるんですが←
弱ってる臨也は大好きです、でも一番すきなのは帝人君です、臨也を甘やかす帝人君ちょうすきです
ご馳走さまでした

有難うございます!

  • うづき 
  • 2011/05/20(金) 22:45
  • edit

>あき様
弱っているというよりウチの臨也は基本へたれている気が…
人でなしな臨也をでろでろに甘やかして駄目にさせてやりたいと思っています。
読んで下さって有難う御座いました!

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