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absolute zero

DRRR!!、タイバニに首っ丈な小説ブログ

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時系列無視して矛盾しているにも程がある

10話ネタを書きたかった筈です、卯月です。
10話ネタというよりは、もしも話みたいになってしまった…もしも転生IF
しかも短いです。ボカロで書いた、桜の話に匹敵するくらいには短いです(懐かしい話!)

なんていうか、病んでます。違う、気がついたらアイスマンが病んでました。
でも11話でも『殺そうと思った』とか結構過激なこと言ってたからこんな風になったっていいじゃない!とか
思ってしまったのだが…まぁいいか。(丸投げ思考)

なので病んだ話が嫌いな人、追記を押さないで!!








怯えた様子。
衰弱した表情。
まるで何かから逃げるみたいに走り回るその姿は酷く痛ましい。(あぁ可哀想で仕方が無い)
否、まるで、ではなく実際に何かから逃げているのだろう。私には、他の誰かには見えず、
彼だけが見える何かから、精神が疲弊するほど。

(此こそ、ヒトなら誰でも持つトラウマ)

それに振り回されている彼が内に抱える物を理解しているかなんて関係無い。(そう、どうだっていいのだ)
重要なのは、彼が疲弊しているという事実だけ。

「ダン君」
「うるさい…っ!」

乱れた呼吸を繰り返し、私に向かって声を荒げる。(あぁ、なんて滑稽でなんて愛しい姿!)

「俺に構うな…思い出させるな…っ!」
「思い出すのはイヤですか?」
「いやだ、思い出したくない…っ」

怯えて身体を震わせる彼に手を伸ばす。容赦無く振り払われたが、其でも尚、伸ばした。
丁寧に、壊れ物を扱うように、慎重に。
優しい手つきで頬を撫でればびくり、と身体を跳ねさせたが抵抗はしなかった。
諦めたのか、一度触れてしまえば後は為すがままだった。私は自分よりも遥かに小さな彼の身体を
包むように、抱き締めた。腕の中に閉じ込めた、が正しいかもしれない。(やっと私に捕まってくれた)
あやすように身体を撫でるとぎゅっと私の服を握ってすがった。(おっとイケナイ、嬉しくて笑いが)

「思い出すのがイヤならば、思い出さなければいいんです」

彼の耳元で優しく囁く。
磨り減ったココロを揺さぶるような、悪魔のような囁きを。

「見なければ、忘れてしまえば、いいんです。貴方は何も悪くない」(私だけ見ていればいい)
「わす、れる」
「そう…他の誰かが許さないと言っても、私は貴方を許します」(他の声なんて聞かないで)

そう、笑顔で囁けば、彼の瞳の奥が不安定に揺れた。
見た目とは裏腹に意外と柔らかい髪をすいて、もう一度身体を撫でる。触れた部分が何だか酷く暖かい。
否、自分が冷た過ぎるだけだろうか。(ココロも身体もまるで氷のようだ)
その体温の心地好さに僅かに目を細めて、更に言葉を紡いだ。惑わす為の言葉だけを選んで、
より深く響く様に耳元で囁いて。

「一人で悩んで抱える必要もありません、私がいます」

びくり、と身体を震わせて泣き出しそうな顔をした彼は、腕の中に大人しく収まっているだけでなく、
私の身体に腕を回して抱き締め返してくれた。(あぁ、今まででは考えられない行動!)



その行動が可愛くて、私は思わず、酷く歪んだ笑みを浮かべた。
 
 
 
 


狂った男の愛情表現
(愛しい君がいれば、他は何もイラナイ)
(だから君も、私だけしかイラナイと言って?)
 

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